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スペシャルコラム

CULTURE

「和の暮らしで夏を涼しく!」

8月も半ばになり、二十四節気では「立秋」を迎えました。少しずつ日が短くなり、秋の足音が近づいてきましたが、まだまだ暑い日は続きます。オフィスでも、快適に過ごすためにと、クーラーの設定温度を下げる人も多いのではないでしょうか。   クーラーを強めれば室内は涼しくなりますが、熱を外に排出してしまいます。そのため、特に高層ビルが立ち並ぶオフィス街では、ヒートアイランド現象が進んでしまうのです。さらに気温を上昇させ、深刻な問題になっています。
  環境にも配慮して、猛暑を乗り切るにはどうすればいいか……。そのヒントは、昔の人の生活に隠されているのです。

木陰

涼やかな風を感じる木陰でひとやすみ

昔ながらの日本家屋には、快適に過ごすための工夫が随所に見られます。「軒」といわれる、屋根のはりだした部分が太陽の日差しを遮り、室内を陰にすることで気温の上昇を防いでいました。さらに、大きな窓をしつらえ、部屋を襖で仕切ることで、風の流れを作り出していたのです。田舎のおばあちゃんの家など、縁側で夕涼みをしたことがある人は、その気持ちよさを覚えているはず。
  さらに、軒先に打ち水をしたり、通気性の高い木綿の浴衣を着るなど、暑さから逃れるためにいろいろな工夫を凝らしていたのです。

日本家屋

伝統的な日本家屋から「涼」を学びましょう

この知恵は、現代的な造りの住宅やマンションにも応用できます。大きな窓のない家でも、風の通り道を作れば涼しさもアップ! 自然の風は体に優しく、電気代の節約にもなります。風通しが悪い場合、扇風機を使って部屋全体に風が流れるようにしましょう。

  日差しを遮るには、すだれが最適。隙間から風を取り込むことができ、竹の質感が見た目にも涼やかです。ベランダに観葉植物を置いて、日陰を作るのもいいですね。植物は温暖化の原因でもある二酸化炭素を吸収し、葉の水分が蒸発されるときには周囲の気温を下げる効果もあるのです。緑のカーテンは、天然のクーラーとなるでしょう。

扇風機

窓辺に扇風機を置けば風通しもよくなります

暑い外から帰ってきたら、冷たい飲み物が欲しくなるもの。しかし、飲み過ぎれば体を冷やしてしまいます。女性にとって冷えは大敵。代謝も悪くなってしまうので、できるだけホットで楽しむようにしたいものです。
  緑茶に含まれるカテキンには、強い抗酸化力があり、シミやそばかすができるのを防いでくれます。新陳代謝も活発になるので、美肌作りにもオススメです。耐熱性のグラスにいれれば、暑苦しくもなりません。
  ほてった体をクールダウンさせるには、旬の味覚を楽しみましょう。スイカやトマト、きゅうりには、体温を下げる作用があります。おいしさもぎっしりつまっているので、上手に食生活に取り入れてください。

緑茶

美容効果も高い緑茶は夏でもホットで!

和の暮らしには、夏は涼しく、冬は暖かく過ごす工夫が満載です。エコへの関心が高まるにつれて、見直されているほど。窓辺に風鈴を飾ったり、カーペットをござにかえるだけでも、涼を感じることができます。うまく生活に取り入れて、さわやかな夏を楽しみましょう。

風鈴

涼しさを運ぶ
風鈴の音色には癒し効果も

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