スペシャルコラム

忙しい毎日、仕事や生活に追われると、気持ちに余裕がなくなりがち。心身ともにリラックスするには長期休暇をとってゆっくりするのが一番ですが、学生時代とは違い、働き出すとそう簡単には実現しません。

　 疲れた心身を手軽に癒せるグッズとして、アロマオイルは定番アイテムです。しかし、使い方がわからず、興味はあるのに手を出せずにいませんか？　アロマオイルは自宅でもオフィスでも簡単に使え、リフレッシュできるお助けアイテムなのです。

アロマオイルは、植物から抽出した天然オイルです。その香りを利用したアロマテラピーとは、リラクゼーション、ストレスケアなど心を癒す効果のほか、美容や健康維持、疲労回復など、体調不良をよい方向に導く、ヨーロッパに伝わる自然療法のことをいいます。

カラフルなバリエーションもオイル選びの楽しみ方のひとつ

身体のバランスを整える作用もあるといわれるアロマオイルは、一般的には2,000〜3,000円（10ml）で購入できます。あまり安いものは、不純物などが混ざっている可能性も。効果が薄れるどころか悪化することもあるので、選ぶときは慎重にしなければなりません。

　アロマオイルは目的に合わせて選びます。リフレッシュしたいときには、ベルガモットやペパーミント、レモンなどの柑橘系オイルがいいでしょう。お部屋ではアロマポットを使用したいところですが、部屋のインテリアに合った道具を探すのは一苦労。手軽にはじめるなら、マグカップに熱湯を入れ、そこにアロマオイルを２，３滴たらします。香りとともに立ち上がる湯気を吸い込んでください。この方法なら場所を選ばず、オフィスでリラックスしたいときにも役立ちます。

　集中力を高めたいときには、ローズマリー、ペパーミントなどのすっきりした香りをチョイスして。瓶を持ち歩き、その香りをかぐだけでも効果はありますが、ティッシュやガーゼに数滴落としたものを、バッグにさりげなく忍ばせておくのがスマートです。仕事の山に立ち向かう前に、そっとティッシュを鼻に近づければ、集中力ＵＰ！　効率よく仕事を片付けられることでしょう。香水がわりにもなり、ほのかな香りで爽やかさもＵＰしますよ。

アロマは不眠症にも効果的です。ティッシュなどにリラックスできる香りのアロマオイルを落とし、それを枕元に置いておくだけで、快眠へと導きます。お気に入りのアロマオイルを使用してもいいですね。

　 疲れからくる不眠には、手浴がオススメ。洗面器にお湯を入れ、お気に入りのアロマオイルを数滴入れます。お湯の量はくるぶしがつかる程度で。お湯の中で手を広げたり、軽く揉んだりしてもいいですね。手の疲れがとれるのはもちろんのこと、香りの効果で緊張がほぐれ、血行がよくなるので肩や首の疲れにも効果があります。肩こりで悩んでいる人は是非試してください。

しっとりお肌に安眠タイム女性の潤いは癒しから!?

オフィスの冷房で冷え性に悩まされたり、自律神経のバランスが乱れたりしていませんか？　そんなときにもアロマオイルは有効。手浴の要領で足浴をしましょう。手作りバスソルト（天然塩にオイルをまぜるだけ）を使っての半身浴も効果あり。オススメの香りはラベンダーやクラリセージですね。気持ちを鎮め、身体の働きを正常化させます。

　心身ともに癒してくれるアロマオイルですが、上級者は生活の中にもうまく取り入れています。洗濯のすすぎのときにほんの１滴たらすだけで、衣類に爽やかな香りがプラス。下着の洗濯時に使えば、アロマ下着のできあがり。抗菌作用のあるレモングラスは、部屋干し時のイヤな臭いも防げます。

　疲れがたまってきた……と感じたら、アロマオイルをはじめるチャンスです。特別な道具は必要ありません。まずは気になる効果や好みの香りのオイルからはじめてみましょう。マッサージ用オイルにプラスしたり、ブレンドして自分好みのオイルを作ってみたり、ハマってしまいますよ。ただし、妊婦には不向きなものもあり、必ず誰でも使えるとは限りません。注意書きを必ず読んで、正しく使用してくださいね。

　気づかないうちに心がとがっていませんか？　アロマオイルの香りに包まれながら、やさしい心を取り戻しましょう。